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学校歯科健診における不正咬合の診査基準と、矯正医の立場から思うこと

こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。

小学生や中学生、高校生では、学校や地域にもよりますが年に1度、主に春に健康診断があるかと思います。

身長や体重、視力などとともに、お口の中もチェックされます。

その際に、虫歯などが発見されると、歯医者さんへ行くように指示された経験がある方もいるかと思います。

そして、そのお口の中のチェック項目に歯並びの項目もあるのをご存知でしょうか?

今回は学校歯科健診における歯並びの良い悪いの判断基準と、実際の現場を見てきて思うことについて解説したいと思います。

 

学校歯科健診の不正咬合の判断基準

下の図をご覧ください。

歯並びの状態を

0:異常なし
1:要観察(注意が必要ですよという意味です)
2:要精検(歯医者さんに行ってくださいねという意味です)

の3段階に振り分けます。

まず1の要観察ですが、
軽度の歯列異常、不正咬合が該当します。
具体的には1〜2歯の反対被蓋や切端咬合で経過観察が適当なもの、と記載されております。

次に2の要精検ですが、
重度の歯列異常と不正咬合が該当します。
具体的には叢生(重度のガタガタ)、正中離開(上の前歯の真ん中が6mm以上開いている)、反対咬合(3歯以上の受け口)、上顎前突(上の前歯が8mm以上下の前歯より出ている)、開咬(噛み合わせた時に上下の前歯が届かず6mm以上開いている)と記載があり、
その他、歯科医師の判断で精密検査が妥当と判断したものが該当します。

 

矯正医の立場から実際の学校歯科健診の現場を見て思うこと

まず大前提として、健診はかなり大まかなスクリーニング検査として捉えておく必要があります。

何百人という生徒を、限られた設備(ミラーくらいしかありません)、暗い照明の中次から次へと見ていかなければなりません。

当然見落としもありますし、考えている時間もあまりありません。

また、歯並びの項目については、虫歯などとは違い、歯科医師によってかなり判断が別れます。

実際の現場の感触としては、上で解説した「0:異常なし」のお子さんはかなり少ないと思います。

特に叢生(ガタガタ)の生徒さんは多いです。

ただそれら全ての方に歯並びの項目にチェック(1や2)をつけるとなるとほとんどの方が該当してしまうので、よほど重度の場合以外は1や2をつけないでください、と指導されたこともありました。

つまり、学校歯科健診の歯並びの項目は、残念ながらあてになりません。

お子さんの歯並びが気になる場合は、かかりつけの歯医者さんに見てもらうか矯正専門のクリニックに相談するのが間違いないかと思います。

 

静岡の矯正歯科|ブライフ矯正歯科

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