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治療例(成人矯正) 〜前歯が当たらないためものが噛み切れない〜

こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。

治療例のご紹介です。

成人女性で、主訴は「前歯が当たらないためものが噛み切れない」とのことで治療を行いました。

初診時の状態では、上下顎に叢生(ガタガタ)があり、奥歯を噛み合わせても前歯が上下的に届かない「開咬」と呼ばれる不正咬合を呈していました。

▽関連ブログ→噛み合わせても前歯が届かない!?開咬の原因とその治療について

開咬の原因のほとんどは舌の機能異常にあります。舌突出癖や異常嚥下癖がそれにあたります。

そのため、通常の矯正治療と並行してMFTという舌の機能訓練を行う必要があります。

治療としては、上下の小臼歯を計4本抜歯、上顎にアンカースクリューを埋入し上顎臼歯の圧下を図り、叢生と開咬を改善させることとしました。

主訴:前歯でものが噛みきれない
診断名:開咬
年齢:21歳
治療に用いた主な装置:マルチブラケット装置
抜歯部位:上顎両側第一小臼歯、下顎両側第二小臼歯  

期間:30ヶ月   
費用:総額¥960,000(税込¥1,056,000)    
リスク、副作用:歯磨きがわるい場合には、虫歯や歯肉炎が進行することがあります。 矯正治療中顎の関節に音がする、痛くなる、口が開きにくくなる、といったような症状が出ることがあります。 体質により金属アレルギーを引き起こす事があります。治療後、知覚過敏や痛みなどが出たり、吸収された骨が再生しなくなることがあります。歯肉が退縮して歯が長く見えたり、歯と歯の隙間が広くなったりすることがあります。

 

開咬の状態ですと、前歯が届かないことで、ものが噛み切れないばかりか、発音がしづらい、奥歯の負担が増える、顎が疲れる、といった様々な問題が出てきます。

一方で開咬の治療は難易度が高いとされており、特に治療後の後戻りのリスクが非常に高いため、矯正治療中いかにして舌の機能を正常化させるかが重要になります。

食べ物や飲み物を飲み込む際に、舌の前方が前歯と接触している方は要注意です。

一度開咬の状態になってしまうと、舌を前に出す癖が消えない(舌を前に出さざるを得ない)ため、悪循環に陥ってしまいます。

開咬でお困りの方は是非ご相談ください。

 

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