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治療例(小児矯正) 〜受け口を治したい(歯科健診で指摘された)〜

こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。

治療例のご紹介です。

患者さんは小学生で、主訴は「受け口を治したい(歯科健診で指摘された)」とのことで1期治療(小児矯正)を行いました。

 

受け口は下顎前突や反対咬合とも呼び、そのまま経過を見て行ったとしても自然治癒は望めません。

また小児矯正の段階で治しておかないと、将来的に受け口が重症化してしまい顎の手術をしなければならないリスクが高まります。

そのため、歯科健診やかかりつけの歯科医院などで指摘を受けた場合には、なるべく早く矯正治療を開始した方が良いと言えます。

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初診時の口腔内がこちらになります。

奥歯を噛み合わせたときに、下の前歯が前に、上の前歯が後ろになる噛み合わせとなっており、受け口の状態を呈しています。正い噛み合わせはその逆で、上の前歯は下の前歯よりも前に位置します。

この状態ですと、見た目が悪いだけでなく、前歯でものがうまく噛めなかったり、発音にも悪影響を及ぼします。

さらに前述の通り、放置すると重症化し手術のリスクも高まるため、矯正治療が強く推奨される状況であると言えます。

 

受け口の原因は主に「歯の傾きによるもの」「上下の顎の位置にアンバランスがあるもの」「歯と顎両方に原因があるもの」が挙げられ、検査をして原因を突き止め、それに対して治療を行なっていきます。

特に、「上下の顎のアンバランス」がある場合には成長期にしか治療を行うことができませんので治療を行うタイミングが非常に大切になります。

 

この方も上下の顎のアンバランスがあり、具体的には上顎が小さいことで受け口の状態になっていることが検査からわかりました。

治療は、上顎の成長を促進させる「上顎前方牽引装置」と呼ばれる装置を就寝時に使用することとしました。

受け口の治療後の写真がこちらになります。

治療の内容:上顎前方牽引装置による矯正歯科治療   
期間:24ヶ月   
費用:総額¥400,000(税込¥440,000)     
リスク、副作用:歯磨きがわるい場合には、虫歯や歯肉炎が進行することがあります。 矯正治療中顎の関節に音がする、痛くなる、口が開きにくくなる、といったような症状が出ることがあります。 体質により金属アレルギーを引き起こす事があります。治療後、知覚過敏や痛みなどが出たり、吸収された骨が再生しなくなることがあります。歯肉が退縮して歯が長く見えたり、歯と歯の隙間が広くなったりすることがあります。

 

上顎の前方への成長が促進されたことで、受け口が改善しております。

この後は、永久歯の生え変わりを経過観察していき、12〜13歳頃全ての永久歯が生えた段階で成人矯正(2期治療)を行うかどうか検討します。

小児期に受け口を改善しておけば、手術のリスクを回避できるだけでなく、その後の成人矯正も非常に楽に綺麗に治るようになるというメリットがあります。

 

受け口に関しては、気づいた時点でなるべく早めに改善しておくべき不正咬合です。

歯科健診やかかりつけの歯科医院で指摘を受けた、もしくは親御さんが気づいた時点で、まずは矯正の専門医院にご相談することをお勧めします。

 

静岡の矯正歯科|ブライフ矯正歯科

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