こんにちは。静岡市葵区呉服町の矯正歯科、ブライフ矯正歯科・院長の平塚です。
矯正治療を考えている方で、抜歯しなければ治らないと言われ矯正治療自体を諦めた方もいらっしゃるかと思います。
歯を抜くとなると一大事ですし、恐怖心もあると思います。そして、歯を抜いてしまってその後の人生で悪影響はないのかといったことも気になると思います。
今回は、矯正治療を行うにあたって抜歯が必要となった場合、デメリットは何なのかについて解説したいと思います。
①抜歯することの身体的、精神的苦痛がある
永久歯を抜歯するのですから、当然なんらかの身体的、精神的苦痛があります。しかし、皆さん「抜歯」というと親知らずの抜歯を想像される方が多いため、余計に恐怖心が募ってしまっているようです。
矯正治療で抜歯する歯は、一般的に小臼歯と呼ばれる歯になりますが、小臼歯の抜歯においては術中・術後ともにそれほど痛みはありませんので、心配なさらなくても大丈夫です。
以上。
抜歯のデメリットは以上だと考えています。
もちろん、不必要に抜歯を提案することは決してありませんが、無理に非抜歯で矯正治療を行うことで歯並びが悪くなることも多いのです。
抜歯が必要となる場合の多くは、ガタガタや出っ歯などのようにすべての歯を適切な位置に並べることができない場合です。
そういった際に、抜歯をすることで、残された歯がすべて機能を十分に果たすことができるようになるのです。
また、歯を減らしてしまって将来的に問題がないかを気にされる方も多いのですが、おそらく将来的にさらに歯を失うことになった際のことを案じていらっしゃるのかと思います。
しかし、将来的に虫歯や歯周病で歯を失った場合の対応は、矯正治療で抜歯をしていてもいなくても、変わらないのです。
歯を失ってしまった場所は結局なんらかの手段で補う必要があります。
ですので、当然のことながら矯正で抜歯をしてもしなくても、将来的に歯を失うことにならないようにセルフケアに力を入れて頂く必要があります。
その観点で言うと、矯正治療で歯並びを整えることは、歯磨きのしやすさにもつながるため、虫歯・歯周病の予防にもなります。
結論です。
矯正治療で抜歯が必要と言われた場合においては、抜歯によるデメリットよりもメリットが明らかに上回る状況です。その上で、非抜歯で無理に治療することで噛み合わせが悪化することも多いので注意しましょう。しっかりと担当の先生に説明をしてもらい、十分に納得してから治療を始めるようにしてください。
