目立たない矯正方法4選｜メリット・デメリットや費用相場を解説

「なるべく周囲に気づかれずに歯並びを整えたい」

「目立たない矯正をしたいけど、どんな方法があるの？」

このようなお悩みはありませんか？

最近では、見た目に配慮された矯正方法が増えており、ライフスタイルや希望に合わせて選べる選択肢が広がっています。

本記事では、目立ちにくい矯正方法の種類や、それぞれのメリット・デメリット、費用や治療期間の目安について解説します。

矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費（自由）診療です。
一般的な治療期間：2年から3年、一般的な通院回数：20回～30回
矯正歯科治療の一般的なリスクと副作用：痛み ・口腔内不潔域の拡大と自浄作用の低下・歯根への影響（歯根の短小、歯の失活、歯肉退縮、歯根露出、失活歯の歯根破折）・顎関節症状・後戻り·加齢による変化・骨癒着

目立たない矯正方法は主に4種類

目立たない矯正方法は、主に以下の4種類があります。

・マウスピース矯正
・ホワイトワイヤー矯正
・裏側ワイヤー矯正
・ハーフリンガル矯正

それぞれの矯正方法について詳しく解説していきます。

目立たない矯正方法①マウスピース矯正

マウスピース矯正は、透明な樹脂製のマウスピースを使用して歯を動かす治療方法です。

1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換し、少しずつ歯並びを整えていきます。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正の主なメリットは、以下の通りです。

食事や歯磨きの際に矯正装置を外せる

マウスピース矯正は、矯正装置を自由に着脱できるという点が魅力です。

固定式の矯正装置と異なり、食事のときはマウスピースを外して普段通りに食べられるため、硬い食べ物や粘着性のある食品も問題なく楽しめます。

また、歯みがきやデンタルフロスもいつも通り行えるため、口腔内を清潔に保ちやすい点もメリットです。

ただし、食事や間食の後は、マウスピースを再装着する前に必ず歯みがきを行う必要があります。

虫歯や口臭のリスクを防ぐためにも、飲食後のケアは欠かせません。

なお、矯正装置装着中の飲み物は基本的に水に限られ、甘い飲み物や熱い飲み物は避ける必要があります。

痛みがほとんどない

マウスピース矯正は、歯にかかる圧力が穏やかであるため、装着時の痛みや不快感が比較的少ない点がメリットです。

治療の初期やマウスピースを交換した直後に多少の違和感を覚えることはあるものの、日常生活に大きな支障をきたすほどの痛みは少ないといえます。

矯正装置が滑らかな樹脂でできているため、口腔内の粘膜を傷つけるリスクも低く、口内炎になりにくい点も特徴です。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正の主なデメリットは、以下の通りです。

自己管理が必要

マウスピース矯正は、矯正装置の取り外しが可能である反面、自己管理が治療結果に大きく影響します。

基本的には1日20時間以上の装着が必要とされており、食事や歯みがき以外の時間は常に装着しなければなりません。

装着時間が不足すると、歯が計画通りに動かず、治療期間が延びたり、マウスピースが合わなくなったりすることもあります。

矯正装置の装着を忘れがちな方や生活が不規則な方にとっては、継続すること自体が負担になる可能性もあるため注意が必要です。

症例が限定される場合がある

マウスピース矯正はすべての歯並びに対応できるわけではなく、適応範囲が限定される点がデメリットです。

歯のねじれが強い場合や抜歯が必要な症例などでは、マウスピース矯正での治療は難しい場合があります。

そのため、重度の症例に対しては、ワイヤー矯正や外科手術が必要になることもあります。

矯正歯科治療をする際は、矯正歯科医による適切な診断を受け、マウスピース矯正が適しているかの見極めが大切です。

目立たない矯正方法②ホワイトワイヤー矯正

ホワイトワイヤー矯正は、一般的な金属製のワイヤー矯正と仕組みは同じですが、使用するワイヤーやブラケットを白く塗装し、目立ちにくくしている矯正方法です。

ホワイトワイヤー矯正のメリット

ホワイトワイヤー矯正の主なメリットは、以下の通りです。

複雑な症例にも対応できる

ホワイトワイヤー矯正は、表側に矯正装置を装着するため、力の調整がしやすく、従来のワイヤー矯正と同様、複雑な症例にも対応できる点がメリットです。

たとえば、歯のねじれや抜歯を伴う矯正歯科治療など、マウスピースでは難しいケースでも、ホワイトワイヤー矯正なら高い精度で歯並びを整えられます。

計画通りに矯正歯科治療を進めやすいのも特徴です。

裏側矯正よりも費用を抑えられる

ホワイトワイヤー矯正は、歯の裏側に装置を取り付ける裏側矯正よりも費用を抑えられる点がメリットです。

裏側矯正は高度な技術を要するため、治療費が高額になるケースが多く、経済的な負担がネックになる方も少なくありません。

ホワイトワイヤー矯正は、歯の表側に矯正装置を装着する分、技術的な難易度が低く、費用を抑えられる傾向にあります。

できるだけ矯正装置を目立たせたくないけれど予算に限りがある、という方にとっては、バランスの取れた矯正方法といえます。

ホワイトワイヤー矯正のデメリット

ホワイトワイヤー矯正の主なデメリットは、以下の通りです。

ワイヤーの塗装が剥げる可能性がある

ホワイトワイヤー矯正は、ワイヤー部分に白くコーティングが施されていますが、使用の経過とともにこの塗装が剥がれる場合があります。

特に、硬い食べ物を噛んだり、歯ブラシで強くこすったりすることで摩耗しやすくなります。

塗装が剥げると、もともとの銀色のワイヤーが見えてしまい、せっかくの目立ちにくさが損なわれるおそれがあるのです。

ホワイトワイヤーの状態を保つためには、優しく丁寧なブラッシングや食事時の注意が必要です。

ただ、定期的にワイヤーは新しいものに交換されますのでその点はご安心ください。

目立たない矯正方法③裏側ワイヤー矯正

裏側ワイヤー矯正は、矯正装置を歯の裏側に取り付ける矯正方法です。

外から矯正装置が見えないため、見た目では矯正歯科治療中であることはほとんど気づかれません。

裏側ワイヤー矯正のメリット

裏側ワイヤー矯正の主なメリットは、以下の通りです。

矯正装置が最も目立たない

裏側ワイヤー矯正は、最も目立たない矯正方法です。

矯正装置を歯の裏側に取りつけるため、笑ったり話したりしても外からはほとんど見えません。

そのため、矯正歯科治療していることを周囲に気づかれたくない方や、見た目に配慮したい方に適しています。

接客業や人前で話す機会が多い方など、見た目の印象を大切にする職業の方から人気が高く、審美性を最優先する方に選ばれています。

口元に厚みが出ない

裏側ワイヤー矯正は、矯正装置が歯の裏側にあるため、表側ワイヤー矯正に比べて口元の見た目に変化が出にくい点も大きなメリットです。

口元のボリュームが変わると横顔の印象が気になってしまう方もいますが、裏側ワイヤー矯正の場合は会話や表情の変化に影響しにくく、矯正歯科治療中も自然な口元をキープできます。

矯正歯科治療中もナチュラルな表情を維持したい方におすすめです。

裏側ワイヤー矯正のデメリット

裏側ワイヤー矯正の主なデメリットは以下の通りです。

費用が高額になりやすい

裏側ワイヤー矯正は、特殊な技術や矯正歯科医の高度なスキルが必要になるため、治療費が高額になりやすい点がデメリットです。

実際の費用はクリニックによって異なりますが、全体矯正で約100万円〜150万円程度が相場です。

最も目立たない治療方法である一方、予算に余裕を持って検討する必要があります。

発音がしにくい可能性がある

裏側ワイヤー矯正は、矯正装置を歯の裏側に装着するため、慣れないうちは発音がしづらくなる可能性があります。

特に「さ行」や「た行」など、舌先を使う発音が不明瞭になることがあります。

ただし、多くの方は1～2ヶ月程度で徐々に慣れていき、日常会話にも支障がなくなるケースがほとんどです。

最初は違和感を覚えるかもしれませんが、焦らず慣れていくことが大切です。

歯みがきがしにくい

裏側ワイヤー矯正は、装置が歯の内側に取りつけられているため、歯がみがきにくい点がデメリットです。

歯ブラシが届きにくく、磨き残しが生じやすいことから、虫歯や歯肉炎のリスクが高くなる傾向にあります。

そのため、通常よりも丁寧なブラッシングが必要となり、専用の歯ブラシや歯間ブラシを使ったケアも欠かせません。

口腔内の健康を保つためにも、日々のセルフケアに加え、定期的なクリーニングを受けることが重要です。

目立たない矯正方法④ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル矯正とは、上の歯は裏側に、下の歯は表側に矯正装置を装着する矯正方法です。

笑った時などに下の歯が見えにくい方は、矯正歯科治療中であることにほとんど気づかれません。

ハーフリンガル矯正のメリット

ハーフリンガル矯正の主なメリットは、以下の通りです。

上下の裏側矯正よりも費用が抑えられる

ハーフリンガル矯正は、裏側矯正よりも治療費を抑えやすい点がメリットです。

上の歯だけを裏側に、下の歯には表側の矯正装置を使用することで、治療にかかる工程や技術の複雑さが軽減され、全体の費用を抑えることが可能です。

笑ったときに見えやすいのは上の歯であることが多いため、上顎だけでも裏側矯正にすることで見た目の印象は大きく改善されます。

矯正装置の目立ちにくさと費用のバランスを重視したい方に有効な矯正方法といえます。

口の中の痛みや違和感が少ない

ハーフリンガル矯正は、矯正装置による痛みや違和感が少ない点がメリットです。

上下ともに裏側矯正を行う場合、舌が常に矯正装置に触れるため、違和感や痛みが強くなりやすい傾向があります。

しかし、ハーフリンガル矯正は下の歯が表側矯正になるため、舌に触れる異物感が軽減され、不快感が抑えられることが多いです。

裏側装置による発音障害や舌の傷が気になる方にとっては、ハーフリンガル矯正の方が日常生活に馴染みやすいといえます。

ハーフリンガル矯正のデメリット

ハーフリンガル矯正の主なデメリットは、以下の通りです。

下の歯が見えやすい人は矯正装置が目立つ

ハーフリンガル矯正は、下の歯が見えやすい方にとっては、矯正装置が目立ってしまうというデメリットがあります。

下の歯に表側の装置を付けるため、口元の開き方や歯並びによっては、下顎の表側の矯正装置が目立ちやすくなることがあるためです。

たとえば、笑顔で口が大きく開く方や、下の歯が前に出ている方は注意する必要があります。

ハーフリンガル矯正を検討する際は、カウンセリング時に自身の笑顔や発話時の歯の見え方をしっかり確認しておくことが大切です。

目立たない矯正の費用相場と治療期間の目安

目立たない矯正歯科治療は、矯正方法によって矯正歯科治療にかかる期間や費用が異なります。

以下の表で、代表的な4つの目立たない矯正方法について、費用相場と治療期間の目安をまとめました。

費用や期間はあくまで目安であり、実際は歯並びの状態や矯正歯科によって変わります。

そのため、複数の矯正方法を比較しながら、自分の希望や生活スタイルに合った治療を選ぶことが重要です。

必ずカウンセリングで詳細な見積もりや治療計画を確認しましょう。

ブライフ矯正歯科の費用は以下の料金表を参考にしてください。

目立たない矯正歯科治療をする際のポイント

目立たない矯正歯科治療を検討する際は、以下のポイントを意識することが大切です。

・生活スタイルに合う矯正方法を選ぶ
・通いやすさを考慮する
・サポート体制が充実している矯正歯科を選ぶ

3つのポイントについて、詳しく解説していきます。

生活スタイルに合う矯正方法を選ぶ

矯正歯科治療の期間は、1〜3年と長期間にわたるため、無理なく継続できる矯正方法を選ぶことが重要です。

生活習慣や性格に合わない矯正方法を選ぶと、途中で装着をやめてしまったり、治療が長引いたりするリスクがあります。

たとえば、食事を楽しみながら矯正歯科治療を続けたい方には、取り外し可能なマウスピース矯正がおすすめです。

矯正装置を外せば食事制限がなく、歯磨きもしやすいため衛生的です。

一方、毎日の装着管理に不安がある方には、常に装着しておけるホワイトワイヤー矯正や裏側ワイヤー矯正の方が向いています。

自分のライフスタイルと照らし合わせながら、長期間でも無理なく取り組める方法を選ぶようにしましょう。

通いやすさを考慮する

矯正歯科治療は1〜2ヶ月ごとの通院が必要になるため、通いやすい矯正歯科を選ぶことが大切です。

通いにくい場所にある矯正歯科を選んでしまうと、予約を先延ばしにしたり、通院がストレスになったりする可能性があります。

職場や自宅から通いやすい立地であるかや、診療時間や休診日、予約の取りやすさなども事前に確認しておくと安心です。

治療を計画的に進めるためにも、無理なく通える環境であるかをしっかり見極めることが大切です。

サポート体制が充実している矯正歯科を選ぶ

安心して矯正歯科治療を続けるために、サポート体制が整っている矯正歯科を選ぶことが重要です。

矯正歯科治療中に起こり得るトラブルに、どれだけ迅速かつ丁寧に対応してもらえるかは、矯正歯科選びのポイントとなります。

たとえば、マウスピースやワイヤーが破損したとき、すぐに診察してもらえる体制があるかどうか、再製作が必要になった場合の費用はどうなるかなど、事前に確認しておくと安心です。

また、矯正装置に違和感や痛みを感じた際に相談しやすい環境が整っていることも重要です。

矯正歯科治療は長期間にわたります。

万が一のトラブルにも柔軟に対応してくれる矯正歯科を選ぶことで、より安心して矯正歯科治療を続けられるでしょう。

目立たない矯正歯科治療の注意点

目立たない矯正歯科治療は、以下の点に注意する必要があります。

・治療できる矯正歯科医が限られている
・費用が高い傾向がある

2つの注意点について解説していきます。

治療できる矯正歯科医が限られている

目立たない矯正歯科治療は、すべての矯正歯科が対応できるわけではありません。

特に裏側矯正やハーフリンガル矯正は、矯正装置の設計や装着に高い技術が求められ、一般的な矯正歯科治療よりも難易度が高いため、対応している矯正歯科は限られています。

そのため、目立たない矯正歯科治療を希望する場合は、対応可能な矯正歯科であるか確認しておくことが重要です。

たとえば、矯正歯科のホームページやカウンセリングで、治療実績や使用している装置の種類、日本矯正歯科学会の認定医の有無などを確認しておくと安心です。

自分の希望する治療が受けられるかどうかを慎重に見極めましょう。

費用が高い傾向がある

目立たない矯正歯科治療は、見た目に配慮した特別な矯正装置や技術が必要であるため、通常の矯正歯科治療よりも費用が高くなる傾向があります。

健康保険が使えるのは、たとえば「顎変形症（がくへんけいしょう）」のように、顎の骨のずれで食べ物がうまくかめないなど、医療上の問題がある場合に限られます。

そのため、目立たない矯正方法は多くが自由診療となり、全額自己負担になることが一般的です。

矯正歯科治療は一般的には保険適用外ですが、下記の場合に限り保険診療の対象となります。

①「別に厚生労働大臣が定める疾患」に起因した咬合異常に対する矯正歯科治療
②前歯及び小臼歯の永久歯のうち3歯以上の萌出不全に起因した咬合異常（埋伏歯開窓術を必要とするものに限る。）に対する矯正歯科治療
③顎変形症（顎離断等の手術を必要とするものに限る）の手術前・後の矯正歯科治療

引用元：日本矯正歯科学会

そのため、費用の総額だけでなく、分割払いの回数や医療ローンの金利、キャンセル時の返金規定などを確認しておくことが大切です。

後から想定外の出費に悩まされないようにカウンセリングで総額の見積もりをもらい、納得したうえで矯正歯科治療を始めましょう。

目立たない矯正歯科治療はブライフ矯正歯科へ相談しよう

本記事では、目立ちにくい矯正方法の種類や、それぞれのメリット・デメリット、費用や治療期間の目安について解説しました。

目立たない矯正治療は、マウスピース矯正・ホワイトワイヤー矯正・裏側矯正・ハーフリンガル矯正の4種類があります。

それぞれの矯正方法には異なる特徴があり、費用や治療期間、対応できる症例にも差があるため、事前に十分な情報を集めたうえで、自分に合った治療法を選ぶことが大切です。

ブライフ矯正歯科では、目立たない矯正歯科治療のプランがあり、患者さまのご希望に合わせて、最適な矯正方法をご提案しています。

カウンセリングから矯正歯科治療中のサポートまで丁寧に対応いたします。

「できるだけ目立たずに矯正歯科治療したい」という方は、ぜひ一度ブライフ矯正歯科にご相談ください。